パーキンソン病

パーキンソン病とは

パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンが不足することで、運動機能に障害が生じる神経変性疾患です。パーキンソン病の可能性がある症状として、安静時に手足が振えたり、歩行時に前傾姿勢になり歩幅が狭くなる(小刻み歩行)、足がすくむ(すくみ足)、手の振りがなくなる、さらに顔の表情が硬くなる(仮面様顔貌)といったものが挙げられます。

この疾患は、中脳の一部である黒質の神経細胞が変性することで発症し、黒質で生成される神経伝達物質ドーパミンの量が低下することで、情報伝達がうまく機能しなくなり、動作のぎこちなさが生じます。遺伝的要因が関係する場合もありますが、症状は数年かけて徐々に進行し、一般的には50~65歳ごろから発症しやすいとされ、男女比ではやや男性に多い傾向があります。40歳以下で発症する場合は若年性パーキンソン病と呼ばれます。

現在のところ、パーキンソン病を完全に治癒する治療法は確立されていませんが、薬物療法によって症状を軽減し、日常生活への影響を抑えることが可能です。パーキンソン病の薬は、作用機序が異なる薬が多種類存在しています。その中の薬を組み合わせて、個人個人の症状や進行に合わせて、薬を調整していきます(ドラッグコントロール)。薬の影響や進行にともなってジスキネジアという不随意運動が出てくることもあります。また進行に伴って薬が効きにくくなってきたり、動ける時間と動けない時間がはっきりしてくることもあります。その際には、患者様と相談しながら、薬を細かく変えていく必要があります。
薬物療法の効果が十分に得られない場合は、手術療法として深部脳刺激療法(DBS)が検討されることもあります。この治療法では脳に電極を埋め込み、電気刺激を与えることで症状を抑えます。

症状の進行には個人差があるため、身体の動きに影響が出た場合には、リハビリテーションを併せて行うことが推奨されます。リハビリでは、体力や筋力の維持を目的とした運動、筋肉や関節の柔軟性を保つためのトレーニング、姿勢や歩行の改善などを行い、症状の進行に応じた適切な対策を講じることで、生活の質の維持を目指します。

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診療内容
脳神経内科・内科
院長
谷 もも
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